- 米価格高騰
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2010.03.28 Sunday3月27日の日本農業新聞の記事によると、アジア各地で記録的な干ばつにより、米が大減収らしいです。世界最大の米輸入国であるフィリピンでは、100年に一度の水不足でさらに輸入依存が高まり、これをうけて最大の輸出国であるタイのバンコク市場では、米価格が暴騰している。この記事を読んで、日本では米が余っているのに何とかならない物かと、さらに記事を読み進んでいくと、暴騰した米価格は1kg54円だそうです。日本では農家は安い安いといいながら農協の買い取り価格は1kgー200円程、市場価格は1kgー250〜300円程です。穀物類の世界的な相場に対して、日本の穀物価格は数倍も高いようです。この安い穀物相場に支えられて日本の酪農や養鶏・養豚が成り立っています。オーストラリアやアメリカで大干ばつになり、コーンの相場が数倍に跳ね上がったら・・・・・。日本の酪農は壊滅的な打撃を受け、先物取引で一部商社が大もうけするのでしょうか。
- 卒業式
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2010.03.24 Wednesday3月23日は、2年間通った高知大学土佐FBCの卒業式でした。今考えると、従業員に多大な負担を強いて、仕事の合間を無理矢理作り通いました。しかしながら、この2年間は農業や食品部門に参入した私にとって、かけがえのない時間となりました。それは商品作りや食品化学、衛生管理等の学問だけでなく、人間関係のネットワークを広げられたことが一番大きいと思います。もし、FBCに入学していなかったらと、今思うと、ぞっとします。多分、自己流で商品開発や販路拡大をし、むちゃくちゃな事になっていたことでしょう。一生の財産となりました。ありがとうございました、今後ともFBCに深く関わっていき、少しずつでも恩返したいと思います。その第一弾として、5-6月からの新事業の立ち上げに向けて、頑張ります。
- 送別
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2010.03.20 Saturday19日は高知大学土佐FBCの送別会でした。1期生の中から、今度銀座に出店する高知県のアンテナショップの店長として、宮中君が転勤します。県のとしても銀座への出店は、大きな投資ですので、プレッシャーも大きいでしょうが頑張っていただいたいです。私としても東京への販路を広げ、ちょくちょくとアンテナショップへ顔を出せるようにならなければいけません。最近、食品関係のセミナーや展示会に行くと、FBC関係の人が活躍しているのを目にする機会が大変多いです。土佐FBCが高知県の食品産業の中核を担っていけるようになればいいですね。もうひとり、高知を離れる人がいます。講師として私たちをサポートしてくれた、岡村先生です。東京大学大学院出身で微生物の研究者です。縁あって土佐FBCで1年半ほど、おつきあいさせていただきました。環境関係のベンチャー企業へ転職されます。将来はまた、高知へ帰ってきてもらいたいですね。ちなみに、ご実家は女性ならみんな知っている、イオンの一等地にバーンと店を構える「美容室チェーンPTS」の御曹司です、どうりで上品な雰囲気だと思ってました。頑張って下さい。
- 四国銀行商談会
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2010.03.13 Saturday3月12日は四国銀行主催の「四銀食の商談会」でした。前回の高知銀行に引き続き、県内外からたくさんのバイヤーがみえられて、商談会を行いました。出展料は無料で、ありがたい話です。県外の展示会に出展すると、出展料とか旅費で20-30万はかかります。県内で展示会を行うと、お金が県外に出て行かずに、県外からのお客様の旅費などが県内に落ちます。大違いです。主催者側は金銭的な負担が大きいでしょうが、企業の社会貢献活動として、意義は大きいと思います。前日夜は、旭ロイヤルホテルでの懇親会でした。当社のドレッシングも料理のメニューとしてお出しし、お客様から良い評価をいただきました。当日は、われらが受田副学長も来賓としてご挨拶されており、食品の持つ機能性について語られておりました。当社のブースはこんな感じ今回も有意義な商談が、できました。ただ、これは単なる出会いの場です、これを確実に契約に結びつるのは、今後の対応次第です。商品開発当初からターゲットとしていた、首都圏を中心に展開する、高級食品スーパーからオファーがあり、バイヤーさんは懇親会の時から目をつけていただいていたそうで、当日の商談や試食の結果も良好、単価や納入方法でも合意しました。あとは、社内試食会の結果が通るかどうかです。しかしながら、ここで頓挫した商談は今まで数えきれず、予断を許しません。ただ、今までと違う所は、バイヤーの稟議書の書き方を私が勉強して、上司に通りやすい条件を提示できるようになった事です。バイヤーもサラリーマンです。相手の立場を理解して商談を進めないで、自分勝手にこちらの希望だけをアピールすると、うまくいかないですね。
- 微生物
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2010.03.10 Wednesday微生物といえば、酒を造る麹菌や酵母など、人間に有用な物もありますが、一方腐敗や食中毒を引き起こす有害な物も、たくさんあります。今回ドレッシングの常温流通を目指して、微生物検査を行いました。{高知県工業技術センター」料金を支払って依頼する事もできるのですが、高知大学の授業の一貫として、指導を受けながら自分でやってきました。高温で加熱をすれば微生物は死滅し常温で長期間保存できる事は、常識なのですが、柚子のフレーバーにとって加熱は大敵です。フレーバーと品質管理の折合いをどう付けるかが大問題です。常温で長期間保存できても、フレーバーがスカスカな商品を流通させてしまったら、台無しですから。大手ミカン果汁メーカーは、ミカンジュースを加熱殺菌してから、ミカンの香料を添加して、フレーバーを戻しているらしいです。正式な結果はまだですが、ドレッシングのPHは2.6〜2.8という強酸性でしたので、この環境下で増殖できる微生物はほとんどいない(怖いボツリヌス菌は、酸性下で生き残ります)ので、調理中の衛生管理を徹底すれば、軽い加熱殺菌で、大丈夫だと思います。
- プロフェッショナル
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2010.03.10 Wednesday昨夜のNHKプロフェッショナル 仕事の流儀は「魂の酒 、秘伝の技〜杜氏・農口尚彦〜」でした。米と水、麹菌と酵母を巧みに操って日本酒を造る様子には感動しました。米のデンプンを糖に変え、糖からアルコールを造るのは、微生物の働きです。化学の分野では、最もベーシックな部類の反応です。微生物の環境を整えて、好みの味の酒になるように微生物の増殖や発酵を自在に操るのは、まさに巧みの技です。高知大学に通う前は大して興味のない話題でしたが、微生物の事を少し勉強した今となっては、大変興味深い内容でした。柚子の中にも酵母が存在するのですが、これはガスを発生させたり、味を変質させるので、冷凍殺菌しています。私ももっと勉強して、「柚子マイスター」目指して頑張らねば、と新たな決意をしました。試しに、巧みの技の日本酒を取り寄せて飲んでみようと、HPを覗いたら、けっこう高価なのでびっくりしました。1合約800円〜1000円です^^)酒は殆ど飲めないのですが、思い切って1本注文しました。
- 土佐FBC発表会
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2010.03.06 Saturday5日は土佐FBCの成果発表会に行っておりました。昨年は私がトップで発表しましたが、あれからもう1年も経ってしまったようで、流れるように月日が過ぎていくことを実感します。今年の発表者も、それぞれの想いが込まった良い発表で、聴いている者の心を打つ内容でした。FBC倶楽部の会員が集まりネットワークを築けば、大きな力を持つ日が来るのも現実味を帯びて来たように感じました。私のほうも、流通や営業のイロハを勉強し対応できはじめたことで、徐々に動きが出てきたように思います。良い物を作れば勝手に売れる、なんて考えていたら大間違いです。この商品が、バイヤーさんや店舗にいかに利益を生み出すことができるのか、とうい事を考えて営業しないと、だめですね。「大手メーカーにはない独自性のある良い商品を提供し、しかも販売店の利益率が高い。」この最後のところがあれば、バイヤーや店舗は必死に売ります。大手メーカーでは営業部門と開発部門が、売価や原価で大げんかするらしいです、営業部は本能的に売れる価格を知っているからでしょう。開発部の意見に偏った商品開発をすると売れないようです。私たちのような零細な業者はどうしても開発重視で、商品を作ってしまいがちですが、営業の事をもっと勉強すべきだと思います。