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久々です
なんだかやることがたくさんありすぎて、
長らく書いてなかったけど、再開しようと思います。
収穫にむけての草刈り始めました。
夏場に草刈りできなくて伸び放題だったので大変ですが、
雑草のおかけでこの夏の豪雨にも土が流れず被害は皆無でした。

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author:柚子マイスター, category:農業, 10:19
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食料危機
 2月5日の農業新聞に穀物相場の上昇に関する記事がのっています。

農業新聞2.jpg

 相場のチャートは見事なまでに上昇トレンドです。2005年と比べると
トウモロコシと小麦は3倍、大豆は2倍の価格です。
要因としてはロシアの穀物輸出停止、南半球の異常気象、アフリカや
アラブでの政情不安により、アフリカや中東の国々が穀物の在庫を急
いでいる事、それに乗じた投機資金が流入している事です。
このチャートを見る限り現在の株式相場よりは絶好の買い機会と見れます。
また、相場暴落の要因が見あたらない事などにより、さらに資金が流れ
こんでいるようです。

 日本での市場価格に反映されてくるのは4月以降だという事ですから
様々な食品の値上げが予想されます、最も影響を受けるのは
やはり酪農でしょう。飼料価格が2-3割増しになるとTPPを待たず
酪農は崩壊するでしょう。

 また、ロシアの輸出停止による小麦価格の上昇がアフリカ、アラブの暴動
の一因としてがあるようです。
実際に暴動が起こっている、エジプト、イエメン、ヨルダン、スーダン、
チュニジアはロシアからの輸入上位国です。

 日本ではTPPにより安い外国製の穀物や肉が国内に大量に入ってきて、
国内の農業は崩壊するというような論調です、本当にそうなるのでしょうか、
世界的な食料事情と日本では随分と乖離があるようです。

















author:柚子マイスター, category:農業, 16:58
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米販売へ丸紅
 今朝の新聞に全農と大手商社の丸紅が米の販売で業務提携をした
記事が載っていました。
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 全農は米の販売を既存の卸業者に加えて丸紅ルートで、国内の量販店
海外展開も含めて販売するらしいです。
来るべきTPPを見据えて対策を講じたと思われます。

 いずれは他の農産物にも拡大していくと思いますが、農産物の
流通が確実に変化しているのを感じます。
商社が加わる事で営業展開は開けると思いますが、
コストが発生するため農家の手取りが増えるかどうか
は微妙な所だと思います。

いずれにしても確実に変わってきています。

author:柚子マイスター, category:農業, 09:41
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柚子部会
 昨日は地元JA 土佐れいほくの柚子部会に出席しました。

弊社はJA組合員で柚子部会に入っており、自社加工品に使う果実
以外はJAに納入しております。

昨年、一昨年と全国的な豊作とリーマンショックによる消費冷え込み
により、柚子の在庫がだぶつき価格は下落しています。

 柚子は高知県の特産品であり、各JAとも価格を維持し頑張っておりますが、
他府県から大量にしかも安価な柚子が流通してきており、販売に苦慮して
いるみたいです。

 他府県は馬路の柚子ブーム以降の流行に乗って、他の果樹から転作で
栽培しているため、価格が下落し旨みが無くなったら、また他の作物
に転作するでしょう。そのため在庫は安価でも売りさばきたいでしょう。
しかしながら高知県はそういうわけにはいきません。特産果樹として
守って行かなければなりません。

 今年の買い取り価格は、昨年の70%程度です、組合員も困っていますが
状況を理解し、特に大きな異論もありませんでした。

高知県の柚子が、全国的に圧倒的なブランドとなれば、他府県や韓国の安価な
柚子は恐れる事は無いのですが、まだそこまでは行っておりません。

柚子は園芸連扱いでは無いので、各JAともそれぞれ営業活動を行って
おりますが、単独営業では弱く、やはりオール高知で攻めるべきだと
おもいます。

 弊社の場合は、最終的には自社栽培の果実は、全て自社の加工品で販売
していと言う目標があります。まだまだ道は険しいですが、頑張ります。

人間界の色んな状況とは無関係に、今年も柚子は順調に生育しております。
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author:柚子マイスター, category:農業, 08:11
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農業新聞0908
 9月8日の日本農業新聞に、農業就農人口に関する記事が掲載
されておりました。
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就業人口はこの5年間で22%減、この15年間で約50%減、平均年齢
は65歳、耕作放棄地はなんと、
40万ヘクタールです。 ー_ー;)

この数字だけみれば、すでに産業としては成り立って行かないように
思います。この間に政府が様々な補助金政策や農地整備事業を行い、
支えたにも関わらず、この数字です。

 当社も新規参入です、実際に農業に参入してみて、価格変動や生産量のぶれの
大きさに戸惑います、製造業で数量や価格が10%ぶれるというのは大変な事です、
しかし、農業では20-30%はあたりまえ、50-60%まであり得ます。
農業というと一見堅実な仕事のように思われがちですが、実は非常にリスキー
な世界です。株式や為替のトレーダーくらいの情報収集力や判断力が求められる
と言っても過言ではないです。
この不安定さが、農業で家族の生活を支える事の困難さに繋がっています。

しかし一方でローソンやイオン等が農業に新規参入しており、可能性
を感じさせます。

いずれにしても、この先5年間、日本の農業にとっても当社にとっても
ここが勝負です。










author:柚子マイスター, category:農業, 08:37
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新規就農
 昨日の日本農業新聞に、農業への新規就農者が11%増えたという
記事がのっておりました。
sinkisyuunou.jpg

内訳は、親の農業を継いだ形の就農が15%増、農業法人への就職就農は
10%減、農外からの新規就農が6%減です。

この数字を見ると、「仕事が無いから親の農業でも継ぐか」というのが
明らかです。同時に農業環境の厳しさから農業法人の雇用が減、
新規就農も減の状態です。

私も農業へ新規就農組ですが、未だに農業で生計を立てるには、ほど遠い
状態です。
柚子の世話やら加工品の製造や発送、新商品の開発、営業提案
などで毎日忙しくて、忙しくて、忙しくて・・・・・の状態です。
しかしながら、苗の成長を喜んだり、新商品の企画、営業戦略の立案などで
精神衛生上は良好な状態です。

農業というのは、すばらしい職業だと思います、一生続けたいと思います。
しかし経済的には大変です。^^9

農業と農作業とは別物です、漁業と釣りが別物だというのは、皆さん良く
理解できていて、都会から漁業に新規就漁というのは、あまり聞いたことが
ありません。(漁業権の問題もあるでしょうが)

都会から夢を抱いて田舎に新規就農し、数年苦労して経済的にぼろぼろに
なり、農業を嫌いになって都会に帰って行く若者が出ないように、大人が
見守らなければなりません。

役所は新規就農の数が何%上がった、というのにのみとらわれずに、
農業への定着率を算出してもらいたいです。

















author:柚子マイスター, category:農業, 16:43
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米価格高騰
  3月27日の日本農業新聞の記事によると、アジア各地で記録的な
干ばつにより、米が大減収らしいです。

 世界最大の米輸入国であるフィリピンでは、100年に一度の水不足
でさらに輸入依存が高まり、これをうけて最大の輸出国であるタイの
バンコク市場では、米価格が暴騰している。

 この記事を読んで、日本では米が余っているのに何とかならない
物かと、さらに記事を読み進んでいくと、暴騰した米価格は1kg54円だそうです。
日本では農家は安い安いといいながら農協の買い取り価格は1kgー200円程、
市場価格は1kgー250〜300円程です。

穀物類の世界的な相場に対して、日本の穀物価格は数倍も高いようです。
この安い穀物相場に支えられて日本の酪農や養鶏・養豚が成り立っています。

オーストラリアやアメリカで大干ばつになり、コーンの相場が数倍に
跳ね上がったら・・・・・。日本の酪農は壊滅的な打撃を受け、先物取引
で一部商社が大もうけするのでしょうか。





 


author:柚子マイスター, category:農業, 15:31
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一日農政局
  JA土佐れいほくで、一日農政局というフォーラム
が開催されました。

 中四国農政局の幹部が土佐町に来られて、嶺北地域の生産者と
意見交換をし、今後の中山間地の農業について考え、政策に生
かしたいというものです。  
 
 生産者代表のメンバーとして私に声がかかり、出かけておりました。
農業を初めてまだ2年少々でこんな席に座って良い物かと戸惑いましたが
せっかくなので、出かけました。

 話の内容は、作物や畜産に対する補助金の変化や補助金要望がおおく、
補助金無しには、農業は成立しないんだろうとな、と言う感想を受けました。

 農政局の農業に対する今後の取組みの一つに、フードチェーン
(生産・加工・流通)を合理化して流通コストを削減し、農家の手取り
を増やしましょう、というものがありました。

  この話ならば、土佐FBCの講義で「ナチュラルアートの鈴木社長」より
2日間に渡り講義を聞いておりましたので、イニシアチブを取り話すことが
できました。

 また、当社のフードチェーンの取り組みについても、お話させていただき
ました。

 フォーラムの後で、農政局次長からお声かけをいただき、2人でしばらく話
し込んでおりました。私の話す内容は、鈴木社長の話の受け売りばかりなので
すが、農政キャリア官僚にも、興味深い話だったようです。









author:柚子マイスター, category:農業, 08:21
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